A それぞれ次のような違いがあります。
◎洗い方
コート、スーツなどの汚れの大半は不溶性の汚れと油性の汚れです。
品物のダメージを極力おさえ、この汚れを落とすには水洗いよりドライクリーニングが優れています。ウールやシルクなどの天然繊維は水洗いでダメージを受けやすいため、ドライクリーニングが適しています。汚れや、シミ、素材等に合わせて最適な洗浄方法を選ぶことが大切です。
◎仕上げ
仕上げには、湿気、熱、圧力が必要です。例えば、背広の上着を仕上げる時芯地のある部分とない部分、しわを伸ばす時と形を決める時では、最適な湿気、熱、圧力がそれぞれ違ってきます。また、洋服は立体的に縫製されていますので、平らな台の上でアイロンだけで仕上げるにはおのずと限界があります。クリーニング店では各種機械や補助具を使用し、技術者が仕上げています。
A 水ではなく石油系の有機溶剤を使って洗濯する事です。
水で洗う洗濯に比べ、油脂系の汚れを良く落とします。
また衣類が伸縮しにくいという利点を持っています。
汗などの水溶性の汚れには弱い
A 水洗いと比べると次のような特徴があります。
長所 ◎体から分泌される油分などの油性汚れが良く落ちます。
◎型くずれや縮みが起こりにくい。
◎生地の風合いが変化しにくい。
◎色落ちしにくい。
◎繊維をいためにくい。
短所 ◎汗などの水溶性汚れが落ちにくい。
◎飾りボタンなどの付属品が、溶けたり変色したりすることがある。
A ドライクリーニングで洗った後に、少量の水に圧力を
かけて霧状にしたものを衣類に吹き付けて洗う2段階
クリーニングです。
油汚れには強いが、水溶性の汚れに弱い従来のドライ
クリーニングの弱点を補う洗濯方法です。
A オゾン発生装置でオゾンガスを作り、ドライ洗いや水洗いの
洗濯機に注入して洗う事です。
強力な酸化力を利用し、臭気成分となる細菌・ウィルスなどを
オゾンで酸化・分解させる事で洗浄・殺菌します。
A いいえ、違います。
汚れであれば通常のクリーニングで落ちますが、シミは落ちません。
シミを落とすのが「シミ抜き加工」になります。
A ご自分で対処せずにすぐお持ち下さい。
タオル等で水分を取る位は構いませんが、水に付けて擦ったり、
洗剤や漂白剤を付けたり、高温で乾かしたり等はしないで下さい。
シミが抜けなくなってしまう恐れがあります。
A 出来る限りの努力はしますが、落ちないシミもあります。
お客様から預かった衣類を傷つける事無くお返しするのが
大前提の中、どんなシミや汚れでも落とせるわけではありません。
時間の経過してしまったシミは繊維自体を染色してる恐れが
あるので無理に落とすと生地の色まで脱色してしまうからです。